日本の通信簿
政策によって、国民の生活は
良くなってきたのでしょうか。
また、これまでの変化に対して
政策はどうあるべきなのでしょうか。
その良し悪しは数字に表れます。
政策の通信簿として、ここでは
主要な指標の変化を追いかけていきます。
人口
出生数と出生率
縦軸(左): 出生数(万人)
縦軸(右): 合計特殊出生率
出生数
合計特殊出生率
ここ10年、出生率は右肩下がり
2013年から2023年までの、2年ごとの出生数と合計特殊出生率のグラフです。出生数は一貫して減少傾向にあり、2016年に初めて100万人を下回りました。合計特殊出生率は最近では2015年をピークにますます下落傾向となってます。(出典:厚生労働省)
高齢者人口と高齢者率
縦軸(左): 65歳以上の人口(万人)
縦軸(右): 65歳以上の割合(%)
65歳以上の人口
65歳以上の割合
加速する日本の超高齢化
2013年から2023年までの、2年ごとの65歳以上の人口と65歳以上の割合のグラフです。日本の超高齢化(65歳以上の人口が総人口の21%超を占める現象)は加速の一途を辿っています。(出典:総務省)
在留外国人数
縦軸: 在留外国人数(万人)
増えていく在留外国人
2013年から2023年までの、2年ごとの在留外国人数(年末の人数)のグラフです。2023年末の在留外国人数は、341万992人で、過去最高を更新しています。(出典:法務省)
教育・子ども
政府の教育支出
横軸: 政府支出に占める教育への支出の割合(%)
日本の教育支出は国際的に低水準
2022年の、カナダを除くG7各国とOECD平均の政府支出に占める教育関連の支出の割合を表すグラフです。日本はカナダを除く他G7の諸国と比べ教育への支出割合は少ない傾向にあり、OECD平均を約3.9ポイント以上下回っています。(出典:OECD)
子どもの貧困率
横軸: 貧困率(%)
日本の子どもの貧困率は11.5%
2021年のG7諸国における子どもの貧困率(平均的な子どもの半分未満の所得水準で暮らす子どもの割合)を示したグラフです(ドイツのみ2020年)。日本における子どもの貧困率は11.5%となっており、G7内では中間的な立ち位置です。(出典:OECD)
大学生の構成割合
横軸: 構成割合(%)
学士
修士
博士
日本は博士学生の割合が小さい
2020年の、G7各国とOECD平均の大学生に占める各教育段階の構成割合を示したグラフで、博士の割合が大きい順に並んでいます。日本は博士の割合が比較的小さく、学士の割合はG7の中で最も大きくなっています。(出典:OECD)
社会保障
格差
ジニ係数
縦軸: ジニ係数
当初所得ジニ係数
再分配所得ジニ係数
数字上では格差の拡大はみられない
2011年から2017年までの3年ごとと、2021年の日本のジニ係数(所得格差を測る指標。0から1の値をとり、0に近い方が格差の程度が小さい)のグラフです。当初所得のジニ係数はわずかに増加傾向にありますが、再分配後のジニ係数はほぼ一定に推移しています。(出典:厚生労働省)
ジェンダーギャップ指数
縦軸(左): ジェンダーギャップ指数
縦軸(右): 世界順位
スコア
順位
スコアは横ばいの一方、順位は低下
2014年から2024年までの、2年ごとの日本のジェンダーギャップ指数と世界の中での順位のグラフです。スコアは横ばいなものの、順位は下落傾向にあります。(出典:Global Gender Gap Report)
社会保障費
縦軸(左): 社会保障給付費(兆円)
縦軸(右): 一人当たり社会保障給付費(万円)
医療
年金
福祉その他
一人当たり社会保障給付費
増え続ける社会保障費
2012年から2022年までの、2年ごとの社会保障給付費とその内訳・一人当たり社会保障給付費を示したグラフです。どちらも増加傾向にあり、社会保障給付費の総額は年間140兆円近くになっています。(出典:国立社会保障・人口問題研究所)